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ディベート形式の研修に鍛えられて

ITILエキスパート合格体験記

株式会社 HGST ジャパン
鈴木 信智
(第1回ディベート最優秀賞受賞)

1.ITIL Expert受験を目指した経緯

ITILマネージャ合格者

 2008年に入社後、主にシステム開発や運用を対象とした組織改善活動に多く携わってきました。プロジェクトマネジメントやシステム運用に関する様々な記事を、インターネットで読み漁りながら、手探りで改善手段を考えている状態でした。
 自分のキャリアも考えている中で、何かしなければいけないと思い、「情報システム運用と言えばITILだろう」という単純なイメージから、2011年12月に、ITIL Foundation資格を独学にて取得しました。

 ところが、資格を取っても本当の意味で業務に活かせるレベルに到達していない自分がいる事にも気付き、さらに勉強する必要性を感じました。どのようにすれば良いか模索していましたが、「もっと上位の資格を取得するためには、深い知識と知恵が必要なはず。それを修得すれば業務に活かす力も身につくはず」という、これまた単純な発想から受験することを決意し、アークの教育に行き当たる事が出来ました。何よりも他社と比べて安く、上司に予算の承認を頂く上でも有利というのが、アークを選んだ最初の出発点でした。

2.アークでの受講

 正直、ITIL Expert講習会の実績はまだ無く、アーク様における第一期生という事だったため、本当に大丈夫か不安だった事は否めません。しかし不安に思うことは電話にて質問し、丁寧に時間を取ってご説明頂くことで、その不安も少し取り除かれました。実際に教育が始まってみると、その不安はまったく無くなってしまいました。

 最初のオリエンテーションにて、ITIL Intermediateレベルの受験に必要な観点や、試験のテクニックについて教えて頂きました。この内容は、非常に有益なものでした。その後のe-learningとケーススタディをこなすのはすごく大変でしたが、ITILを実際に使える力に変換するのに非常に役立ちました。

 驚きだったのは、研修内容です。よくある、一方的な講義と簡単なQ&Aだけの、いわゆる"勉強会"ではなかったことです。苦労して作成したケーススタディ課題を用いて、試験前日および試験当日の午前中に、ディベート形式で発表を行います。これにより、一人で悶々と考えていても見えてこなかったものに気付かされ、視野を広げることが出来たと思います。それを、SOA, PPO, RCV, OSA, MALCと計5回繰り返すことで、経験の無さを補いながら成長する事が出来たと思います。

 ディベートでは相手がいますから、どのような展開になるのか、あらかじめの予想はできません。どのように展開しても、即応できるようにするには、ITILの広い知識と深い理解が求められます。また、ディベート後に行われる、講師によるアドバイスも非常に有益で、実際に仕事でも使えるプレゼン力を向上することも出来たように感じます。

 共に受講しているメンバーとの会話も有意義なもので、お互いに励ましあいながらモチベーションを高めることが出来たのも感謝です。講師曰く「ITILエキスパートは競争試験ではない。一定の得点を取れば全員合格もある。取れなければ全員不合格もある。だから、共に受講しているメンバーはライバルではない。よい考え方や知識は、お互いにドンドンと吸収するべきである。」これを実践し、みんな和気あいあいの雰囲気で研修は進みました。

3.試験

 SOA, PPO, RCV, OSA の4つについては、順調に一発合格を決める事が出来ました。一発合格の決め手は、オリエンテーションを起点として培ってきた「欧米でのマネジメントの考え方を自分の中で習得し、その上でITILの知識を使って考える」というパターンが出来ていたからだと自負しています。

 Expertとなるための最後の試練であるMALCは、残念ながら2発目での合格となってしまいました。この差を生んだ大きな違いは、視点の違いです。最初の4つはマネージャの視点だったものが、MALCは経営者の視点をベースとしていることに起因していました。MALC用オリエンテーションでこの点について理解した"つもり"で望んだ1回戦は惨敗でした。2回戦目の直前に再度オリエンテーションを行っていただき、"理解したつもり"を"理解した"に変えられるよう意識しながら聴く事で、普段の業務では身につかない経営者の視点について少しでも近づけたと思います。試験を受けていて感じた、惨敗した1回目と合格した2回目の大きな違いは、自分だったらこれを選びたいというものが、オリエンテーションで理解した経営者の視点で考えると違うように見える。とはいえ、その確証が持てないために多くの問題において違和感を覚えた、という点です。

 2回目の受験は、1回目よりも出来なかったのではないか、という感覚でした。結果的に合格出来ましたが、今後も継続した努力が必要であると実感させられた試験でした。

4.全体を通しての感想

 これからの世界を生き抜いていくにあたり、バランスを持った視点を持って仕事が出来るようになる必要があることを痛感しました。ITIL Expertを取得した者として恥ずかしくないよう、今後も精力的に励むと共に、この機会を与えてくださった上司を始め、講師の荒川さん、そして受講メンバーの方々に深く感謝致します。

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